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パリのメトロ・1960 [古い旅のアルバム]

写真.JPG
今でこそ東京は地下鉄の世界最大のネットを誇っている都市の一つだが、1960年は何といってもメトロと言えばパリ、であった。ただ、写真をとるにはどこか、地上部分に出ているところを探さなくてはならない。今のデジカメとちがって露出、シャッタースピード、フィルムの感度など制約が多かったから、地下駅では適当な撮影場所を見つけるのに苦労した。

ご覧のように1等車と2等車は歴然と別れているが、違うのは外部塗装だけで内部は全く同じ設備。もういまでは、世界のどこでも1等車のある地下鉄は存在しないであろう。木製のベンチなのによくまあ一等料金をとるなあ、とあきれもした。4つドア車というのは、私は国鉄のモハ63あたりが世界始めてかと思っていたが、パリの地下鉄もいい勝負である。もしかしたらこちらが先輩かも知れない。椅子は一等も二等も木製のベンチであり、当時の東京の丸の内線あたりの柔らかいクッション付きのシートとは雲泥の差で、相当な時代物だと感じた記憶がある。当時はベルリンの地下鉄とてそう差があったわけではない。

昔の銀座線もそうであったが、全鋼製車体のため、騒音はひどい。いわば「Donnner Büchse」(雷の箱)。どういう状態かといえば車内ではよほど大声でしゃべらないと相手に聞こえない、と言うくらいのレベル。東京の地下鉄に乗り慣れた身としては、ベンチといい、騒音といい、サスペンションといい、とうてい「快適」とはいえない代物であった。パリでは地下鉄が縦横に走っていて実に便利で快適な乗り物、と聞かされていたが、聞くと実体験とはずいぶん差があると思った。
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Akira

今回も大変貴重な画像を拝見させて頂き感激しています。地下鉄ではありませんが、ドイツでもハンブルクのS-Bahnには、車内のインテリアは2等車と全く同じの1等車がありました。私も初め不思議に思いましたが、これは高額な運賃だからより良いシートというより、単に2等車との隔離の意味が大きいのではと思いました。元々階級社会の根付いた欧州ですし、今でも1等と2等の料金体系が距離に応じて別々になっていることからも理解できます。

あと、パリのメトロはゴムタイヤだと思いますが、それでも騒音は酷かったのでしょうか?鉄製車輪よりは静粛なのかな?と想像したのですが..。(考えてみればパリの地下鉄に乗った時、そんなに差はなかったような気もします)
by Akira (2013-07-02 23:21) 

klaviermusik-koba

ありがとうございます。料金が高い分だけ1等車は当然設備がいいはず、と思うのはおっしゃるように日本人特有の思い込みで、階級社会では客種を隔離するための目的がより大きいかのも知れません。

ゴムタイヤですが、確かにこの画像からもゴムタイヤ用のレール(?)と誘導用のレールも確認できますね。私はいま札幌のゴムタイヤの地下鉄を利用することが多いですが、乗り心地に関して普通の地下鉄との差はあまり感じません。確かに金属製の車輪がレールにあたる、という意味では有利でしょうが、騒音の原因はモーター、ブレーキ、空調、集電用コレクターなどほかにもたくさんありますし、かえってゴムタイヤや摩耗がひどくて経費がかかる、ということは聞いたことがあります。(札幌)
by klaviermusik-koba (2013-07-03 10:13) 

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